후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠13(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 349,705자 · 678화면
「あかないな、あかなければあかないでよろしいぞ、離れへ逃げたな、たれもおらん、おらんと洒落のめして、お蘭のゆもじの下へ逃げ込んだな、うまくやった、お蘭がそこにおらんという洒落は苦しいぞ、だが、あっちは鬼門じゃてな――お蘭め、さだめて角を生やしているこっちゃろう、こいつは一番兜を脱がにゃなるまい、明朝になってでは後手に廻るおそれがあるから、お蘭がところへひとつ、このままおわびと出かけるかな」
こう言って、胡見沢はまたカランコロンと庭下駄の乱調子で庭をくぐり歩いて行くのは、別邸のお蘭の部屋を目指して行くものと見える。
ろれつの廻らない出鱈目のうちにも、ほぼ本性は見える。やっぱりこの娘を口説き損ねて逃げられ、逃げた先はこの道場の中と思ったがそうでなく、別邸のお蘭の部屋へ逃げ込んだのだ、あそこへ逃げ込まれては実は少し困るのだ。それは、明日になってお部屋様の角が怖いから、今晩のうちに先手を打って、御機嫌をとっておかねばならぬという用心であることは明らかで、存外この男も、お蘭に対して弱味を抑えられていることが見えないではない。
ほどなく、戸口に立ちすくんでしまった娘の肩へ手をかけた兵馬、