후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠13(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 349,705자 · 678화면
三十九
これはまた、町田としても、久助としても、この際、至当な態度であって、実は二人が、平湯からこの地へ無事に足を踏み込んだことでさえがむしろ幸いなくらいで、その以前、在留の人や、通りがかりの旅人で、嫌疑だけで、抑留や捕縛の憂目を蒙ったものが幾人もあるとのことです。
そこで、平湯へ帰ってみると平湯の客がまた意外に混み合ってきたのは、一つは前いうような高山の空気から、この地へ避難した客と、土地ッ子であっても目に立つことを嫌うものが、ここまで遠出をして来たというような、あぶれ気分がないでもありません。
高山の変事はここまで持ち越されて、湯の中での流言蜚語は、高山の町の巷のそれよりも喧しいものがありました。
三十九
あのことのあったその夜、何者か道庵先生の宿元へ投げ文をした者がありました。
それを米友が庭から拾って来て道庵に見せると、道庵は投げ文をひろげて、仔細に読んでいるうち、みるみる顔の色が変わり、
「さあ、こうしちゃいられねえ!」
それから天手古舞をして身のまわりの整理にかかったのが、米友によく呑込めません。
しかし道庵としては、かくうろたえるのがあたりまえで、ただいま投げ込まれた投げ文なるものは、確かに道庵に向って、生命を脅すに足るべき果し状同様なものでありました。