후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 268,946자 · 520화면
のは、弁信法師に相違ありません。
「ええ少々、物を承りとうございますが、りんこの渡し場まで参りますには、どちらへ参りましたらよろしうございましょうか、これを真直ぐに参りましてさしつかえございますまいか、或いは右に致した方が順路でございましょうか、それとも左――」
こう言って、杖を町の辻の真中に立てましたが、誰も答えるものはありません。
それは前いう通り、時刻としてはそんなに早過ぎるというわけではないのですが、町民が今朝に限って眼のさめることが遅いのですから、自然、戸を開くことも遅れて、折から通り合わせる人もなければ、店の中で認めて挨拶をしてくれる人もないという状態なのです。
「まだ、どなたもお目ざめになりませぬな、今朝は別して皆様お静かでいらっしゃいますな、では、ともかくわたくしはこの通を真直ぐにまいってみることにいたしましょう、そう致しますると、いずれは湖の岸までは出られるように思われてなりません、りんこの渡しと申しますのも、つまり、その湖の岸のいずれかにあるものに相違ございませんから、何はしかれ、湖岸へ向って進んでみまして、それからのことといたしましょう」