후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠7(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 242,044자 · 477화면
その吟声がやむと暫くあって、南条の影法師と向い合って、新たに幾頭の影法師。
「南条君、いま戻った」
「やあ諸君」
忽ちに主客の影法師が寛いで、室内が遽かにあわただしい気分になる。
そこで、おたがいの舌頭から火花が散るように、壮快な話題が湧き上る。
察するところ、南条を的にして数名の壮士が、いま旅から帰ったばかりで、やにわにここへ押しかけて来たものと見える。
筑波、日光、今市――大平山等の地名が交々その話題の間にはさまれるところを以て見れば、この連中は常野の間を横行して戻って来たものと思われる。
しかし、ある時は、その話題がとうてい間を隔てては聞き取れないほどの低声になって続くことがある。そうかと思えば忽ちに崩れて、快哉を叫ぶようなこともある。
そうして一通り、重要の復命か、相談かが済んだと思われる時分に、
「日光街道で、変な奴に逢ったよ」
これは余談として、一座の中の五十嵐甲子雄が発言であります。
「誰に?」
南条力が受取ると、
「あの、ならず者のがんりきの百蔵」
「ははあ、あいつに日光街道で……」
「何か知らんが日光街道を、血眼で飛んで歩いていたから、呼び留めて聞くと、奴なんともいえないイヤな苦笑いをして、お帰りになったら南条先生に、先生それではあんまり人が悪過ぎますぜと、そうおっしゃって下さいといったまま、逃げる