후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠7(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 242,044자 · 477화면
自然用うるところのない亡者どもは、そのあり余る手腕は悪い方へ使えばといって、善い方へ使う気づかいはない。
厄介千万なのはこの類の亡者。
荒木又右衛門気取りで酒を飲んでいるが、本物の荒木が来てさえも、そうは容易く後ろを見せない者共でありながら、楯に取るのは義理名分でもなく、勇侠義烈でもなく、つまるところは酒と女。今もここに網を張って、病人と足弱の一行を待ち構えているようなものですが、相手次第で、どう変化するかわかったものではありません。
その日の天気模様は朝から曇っていたものですから、肝腎の峠の上から諏訪湖をへだてた富士の姿が見えず、あたら絶景の半ばを損じたもののようで、ことに寒気が思いのほか強く、風こそないけれども、海抜一千メートルのここは、今にも雪を催してくるかとばかりです。
そこへまもなく、峠路を上って来た竜之助の一行。道中の不文律に従って、ともかくもこの立場へ一休みはするだろうと期待していると、案外にもそのまま挨拶もなく(挨拶すべき義務もなく)この前を素通りして先をいそがせましたから、四人のものが拍子抜けの体です。仏頂寺弥助の如きは、盃を宙にして、口をあいて、掌の中の珠を取られたような形でいましたが、さりとて、上って来たその人は河合又五郎でもなければ、阿部四郎五郎でもないから、立ち塞がるわけにも