후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠7(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 242,044자 · 477화면
このさむらいは何のために来たか。多分、ここの剣術の名を以前に聞いていて、ちかごろは無住で、お化けが出るというような噂に興が乗り、半ば好奇心が手つだって、道を枉げてたずねてみたものと思われる。
しかし、夜が更けて行くと、多摩川の流れの音が、冴えて聞えるだけで、別段、お化けも出なければ、幽霊も現われず、あたら英雄も髀肉の嘆に堪えない有様です。
暫くするとコトリと、道場の隅に物音。屹とそちらを振向くと、食い残した食膳に一匹の鼠がはいかかっている。なんだ、泰山鳴動もせずに鼠一匹。
さむらいは、手裏剣を抜いて、その鼠めを仕留めてやろうと、狙いを定めたが、この手裏剣が惜しい。鼠一匹の代価に、この手裏剣を再び研がせるのは愚だ。しかし、つれづれのおりから、よい相手だ。一番仕留めてやろうかな……鼠を打つに器を忌むとはこれ。
「叱ッ」
叱りつけると、鼠は膳を飛び下りて道場の隅を走る。暫くあって、また、こそこそと舞い戻ってくる。
「叱ッ」
追えば、追われた当座だけ逃げて、また戻って来る。
美濃の大垣の正木段之進は、こうして鼠をにらみすくめて動けなくしたということが東遊記に書いてある。