후리가나로 읽는 일본 고전
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てんのう
天皇
蜷川 新
蜷川 新의 天皇(てんのう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,036자 · 269화면
したがつて、なんらの反幕はなかつた。大立物であつた西郷は、はじめから勤王家ではなかつた。ただ一大野心家であつた。「建業惟れ期す、ワシントン」と、彼は漢詩をつくつて、世上に示していた人である。しかし建設の人ではなかつた。彼は結局、謀反人である。鹿児島から大兵をひきいて、東京に攻めのぼつたのが、それである。
西郷は、一八六七年(慶応三年十月)には、五百人の強盗を、平和の江戸に放つて、市中に掠奪をおこなわしめている。彼の眼中には、人民の福祉などは、まつたくなかつたのである。彼の「敬天愛人」の文には、妙味があるけれども、その行動とは、まつたく合つていない。
朝廷側の名だたる策士は、岩倉具視であつた。彼は、時代投合者であつて、狡猾の人であつた。さきにも述べたように、彼は、孝明天皇を暗殺して十六歳の明治天皇を立てた。そうして、いつさいの陰謀を、大久保利通と密謀してやつてのけた人である。明治天皇は、ふかく岩倉をおそれたと、伝えられている。
一般の藩主や藩臣にいたつては、まつたく日和見主義の小人物ばかりであつた。卑怯な人びとであつた。
近ごろになつて、明治の維新は、農民の不平者によつて起こされたものである、というような説を立てる人が出てきたが、それは、無理な説といわざるをえない。