후리가나로 읽는 일본 고전
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きだんクラブ〔せんごばん〕
奇談クラブ〔戦後版〕
野村 胡堂
野村 胡堂의 奇談クラブ〔戦後版〕(きだんクラブ〔せんごばん〕)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,681자 · 22화면
仏高力といわれた与三右衛門清長の孫の癖に、その政治が甚だ宜しくなかったらしく、徳川幕府の公の記録ともいうべき『寛政重修諸家譜』などを見ると、簡単に『家臣等の掟正しからず、下を苦しめ、その身の奢を極むること上聞に達し』とあるだけで、詳しいことは何んにもわかりませんが、ともかく、寛文八年には所領を没収されております。徳川の幕臣で明治の日本文壇に活躍した、史家の戸川残花先生なども、『詳細なること後世に伝わらず、高長は如何なる行状なりしか知らずといえども云々』と書いております」
宇佐美金太郎の話はますます固くなりますが、本人は後の発展に自信を持ったものか、大した手加減もなく、グングンその筋を進めて行きます。
「――いや、わからない筈で――わかっても幕府の編纂した系譜には明らさまに書けない筈でありました。左近太夫高長は当主で名義人であったには相違ありませんが、此時最早六十歳を越し、中風で廃人も同様、国の政治や江戸藩邸の命令は、その惣領で、若くて美男で物好きで、インテリで、少し奇矯にさえ見えた伊予守忠弘が一手に引受けて采配を揮っていたのです。これが恋の殉教者で、乞食志願者であったのですから、手の付けようがありません。