일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きだんクラブ〔せんごばん〕

奇談クラブ〔戦後版〕

野村 胡堂

野村 胡堂의 奇談クラブ〔戦後版〕(きだんクラブ〔せんごばん〕)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,545자 · 23화면

아오조라 문고

秋月九十郎は全く命がけで勤めました。一代に八千五百石の大森摂津守を見下すために、あらゆる屈辱を忍び、あらゆる艱苦に堪え、そしてあらゆる犠牲を甘んじて受けたのです。

九十郎は額で田沼邸門前の塵を掃く――と言われました。大公儀の仕事よりは、田沼邸の御用に力瘤を入れ、その利益のためには、どんなことでもやり遂げたのです。

かくて秋月九十郎は、三年目には早くも新居番頭二千石と出世して居りました。それは実に、田沼主殿頭の若かりし日にも劣らぬ出世のマラソンです。

九十郎の辯佞利巧は次第に脂が乗って、その頃はもう田沼主殿頭の莫大な賄賂の取次は、何んと――公儀御役人の、しかも新居番頭の顯職に居る――秋月九十郎がやって居る有様でした。

四年目の春には、いよいよ三奉行が御小姓組御番頭かという噂が立って、三十に充たぬ秋月九十郎は、最早や無役の老旗本摂津守の上席に坐るのも遠くはあるまいと思われましたが――その年三月、老中田沼主殿頭意次の倅若年寄山城守意知は、殿中で佐野善左衛門に斬られ、さしもの栄華と権勢を誇った田沼一家にも、一脈の陰翳が差し初めました。

続いて天明六年に将軍家治薨じ、異薬を勧めたという名で田沼主殿頭は退けられ、翌七年には遠州相良五万七千石の所領を召上げられて閉居、八年には田沼の頽勢も一瞬にして壊滅、主殿頭は幽閉