일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きだんクラブ〔せんごばん〕

奇談クラブ〔戦後版〕

野村 胡堂

野村 胡堂의 奇談クラブ〔戦後版〕(きだんクラブ〔せんごばん〕)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,447자 · 21화면

아오조라 문고

恐しい恋

恐しい恋

それから何んな事が起ったか、如何なる文献にも伝説にも伝わりませんが、兎に角漸く許されて庭口から表の方へ突き出されたのは、最早夕暮も近い頃で、それまでざっと一刻半(三時間)の間、村松金之助は奥庭の芝生の上で、十幾人の腰元の、小意地の悪い、その癖申分なくムズ痒い、不思議な責めを味わわされたのです。

芝生の上を引廻されたり、松の大木に吊り上げられたり、幾人かのお腰元のお馬にされたり、この上もなく冒涜的な悪戯を尽した揚句、

「もう許したが宜かろう、それから、奥庭へ迷い込んで粗相があったと知れては、其者の身分にも拘わるであろう、何事も無かった体にして、庭木戸の外へ追いやるが宜い」

老女の指図はさすがに行届きます。が、それは、京姫の物言わぬ眼が、恐しく雄弁に老女を指図して居るのを、村松金之助は見逃しはしなかったのです。

こうして村松金之助は、若い女達の体臭にむせて、お酒に酔っ払ったように、フラフラと木戸の外へ突出されました。見ると全身熱湯を浴びせられたようで、我乍ら髪も衣紋も滅茶滅茶、先ず金之助はそれを直した上、出来るだけ素知らぬ顔をして表役所の方へ帰らなければなりません。