후리가나로 읽는 일본 고전
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ちぎりきぬ
契りきぬ
山本 周五郎
山本 周五郎의 契りきぬ(ちぎりきぬ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,757자 · 66화면
――むやみに赤い色の寝衣の、裾も胸もあらわにして白粉の剥げた疲れたような顔に、根の崩れた髪の毛がかぶさるのも構わず、口や手指をびしょびしょにしながら桃にかぶりつき、あけすけな言葉で客のしなさだめをしては笑うのである。
――なんて楽しそうだろう、このひとたちにはこんな生活が、苦しくも恥かしくもないのだろうか。
おなつはそっと寝返りをうち、雨水のしみのある壁のほうへ向いて眼をつむった。
「男ってへんなものよ、衣巻さんの御連中さ、みんな相当なお家柄の息子さんばかりでしょ、柳町あたりでずいぶん派手に遊ぶっていうのに、それで済まなくって、三味線もろくに弾けないこんな河岸っぷちへ来るんだもの」
「御馳走ばかり食べてると、たまにはお香こで茶漬が欲しくなるのさ」
「あら御馳走はこっちのほうじゃないか」
お菊といういちばん年嵩の女が云った。
「――柳町なんかは一流とかなんとかいってさ、いやにお高くとまってきれいごとな遊びしかさせやしないさ、そこへいくとあたいたちはみえも気取りもありやしない、脂の乗ったこってりしたところをそれこそ食傷するほど……」
わあっと笑って叩いたり叫んだり、障子が音をたてるような騒ぎが起った。