후리가나로 읽는 일본 고전
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つまのざ
妻の座
壺井 栄
壺井 栄의 妻の座(つまのざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 82,695자 · 165화면
新しく湧くものがあるとすれば、憎悪や軽蔑や困惑や反感やばかりだろう。だれの責任だといえよう。野村はもとの妻を失うべきでなかった。しかし戦争は彼の愛妻をうばった。閑子はひのえうまの迷信や家族制度の鉄しばりなどをけとばして、人間の愛情の尊さを知るべきであったのだ。恋の手紙の書き方を知らぬことを品行方正と定めた古い日本の習わしの中からぬけきれなかった閑子、野村はそれを何とも出来なかったのだ。裁縫の出来る女をと、日本の古さと結びつく条件を条件としながら、その古さをも生かせなかったのだ。しかも、誰が悪いといえるのだろう。その中でしかし、男に比べて女の側の打撃は比べられぬほどの大きさである。女に辛い日本の結婚の歴史は、「出戻り」と呼ぶ破婚者への軽侮の言葉が、その理由のいかんをさえ問わずに女にだけ与えられてきている。女自身もまた自分の責任のように、その「出戻り」にめんと立ちむかえないでいる。その女に対して、だれがどんな責任ある態度を示し得たろう。ミネの胸を妻の座を追われた女たちの姿がゆききする。ミネたちの生れた村のお秋さんという女は糊を煮た鍋の洗い方が気に入らぬという姑のいいがかりから一人の子供を残して婚家をとび出した。