후리가나로 읽는 일본 고전
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つまのざ
妻の座
壺井 栄
壺井 栄의 妻の座(つまのざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 82,695자 · 165화면
ならなかった。みんな悪い顔はしなかった。そうしてようやく割りこんだところは、でこぼこの地面で、松の木につかまってからだをまげて、次に通る人をよけねばならぬ場所だった。足もとのクローバーがふみにじられて、うでた菜っぱのようになっている。その上に新聞紙をひろげて、みんなは時のくるのを待っていた。みわたすと、いる、いる。婦人団体も、ジャーナリストの組合も、映画演劇も、教育関係者も、画家も作家も、そして白線の帽子や角帽の集団もいる。ミネのように夫婦できている幾組かの顔が見える。貞子のように母子できている幾組かの顔も見える。小さな子供づれの詩人の一家もいる。夫婦、親子がそれぞれ別々の団体に分れて加わっている組もあった。悠吉に肩をつっつかれてふりかえるとうしろに野村が立っている。
「奥さんだよ。」
と、悠吉がいう。ミネは不意をつかれてどぎまぎしたが、すぐ立ち直っておじぎをした。悠吉や貞子たちはもう挨拶をしたあとだった。野村の妻は微笑を含んで、しずかに頭を下げた。注視をあびているのを意識したつつましさだった。黒いズボンの上に白い毛糸のセーターをきた小柄な女だった。