일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

つまのざ

妻の座

壺井 栄

壺井 栄의 妻の座(つまのざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 82,695자 · 165화면

아오조라 문고

ね、ちょっとまちなさいよ。あなたのいった通り、も一度野村さんに話してみるわ。」

おそらくこの一ぶしじゅうが、野村に伝わったのだろう。話は遂にまとまってしまった。このいきさつを知らずに閑子は、つつましくそれをうけたのであった。ミネはそのことにこだわりを感じた。嘘をいったわけではない。だが素知らぬ顔もできなかった。おりをみてミネはこまこまとその日のための仕事に忙しい閑子に、

「野村さんて、ケチケチするの、きらいなんだってよ。あんたのことだから大丈夫と思うけれど、普通の家庭のように倹約するのが妻の美徳なんて考えなくてもいいらしいから、まあよかったわね。とにかく閑ちゃんのもっているものを十分生かしてみんなを喜ばすことだわね。」

ケチンボの女に似ているといわれたことも知らずに、閑子は無邪気に喜んでいるようだった。足許から鳥が立つような慌しさの中にも、八という末広がりの日を選んで、世間なみの式を挙げることになった。その日家を出るときミネは、彼女の唇にうすく口紅をつけてやった。色の悪い唇の生地の色を、紅で彩ることもなかったろう閑子の半生を哀れに思い、ミネは舶来のその口紅を彼女にやった。