일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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つまのざ

妻の座

壺井 栄

壺井 栄의 妻の座(つまのざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 82,695자 · 165화면

아오조라 문고

よく考えずに作家の妻になったのだ。女としての心の発展をへずに閑子は、教壇の上でつかったものさしを、家庭にもちこんだのだ。どうしてそれが通用しよう。野村の生れや育ちにだけたよって、作家である現在の野村を究めなかったことは、誰も彼もうかつであったというしかない。その限りでは閑子をせめることは出来ない。にも拘わらず、誰よりも大きな打撃をうけたのは女の閑子なのだ。しかも閑子は投げ出された自分の羽目に、今もって納得できないでいる。納得できる女であったなら、投げ出されずにもすんだろうに。野村が前の妻との間に二十年間積み重ねた愛情をすら、自然なものとして理解することが出来ないほど、閑子は人間の心の世界にうといのだ。野村の日記をみて腹を立てて帰ってきた日、彼女はなりふり構わず歯ぎしりをしながら野村をののしった。

「立派な人だの、信用出来る人だのと姉さんはいったけどさ、野村のどこが立派なの。あんなにうまいこといってから、一日も早くきてくれっていったんじゃないの。それなのに何でしょう。前の嫁が忘れられないで、やれ貴族のように気高いだの、死ぬまできれいな目をしてたの、あのりこうさは文学にも政治にも通じるだの、あんな気高さはどこから生れていたのだろうのって書いてある。