후리가나로 읽는 일본 고전
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こざくらひめものがたり
小桜姫物語
浅野 和三郎
浅野 和三郎의 小桜姫物語(こざくらひめものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,097자 · 267화면
五十六、つきせぬ物語り
『お母さま※(感嘆符二つ、1-8-75)』
『姫※(感嘆符二つ、1-8-75)』
双方から馳せ寄った二人は互に縋りついて了いました。
現在の母の様子は、臨終の時の様子とはびっくりするほど変って了い、顔もすっかり朗かになり、年齢もたしかに十歳ばかり若返って居りました。母の方でも私が諸磯の佗住居にくすぼり返っていた時に比べて、あまりに若々しく、あまりに元気らしいのを見て、自分の事のように心から歓んでくれました。
『これほどあなたが立派な修行を積んでいるとは思わなかった。あなたの体からは丁度神さまのように光明が射します……。』
そんなことを言いながら、右から左からしげしげと私の姿を見まもるのでした。これも生みの母なればこそ、と思えば、自ずと先立つものは泪でございました。
不図気がついて見ると、庭先まで案内の労を執ってくだすった母の指導役のお爺さんは、いつの間にやら姿を消して、すべてを私達母子の為すところに任せられたのでした。
五十六、つきせぬ物語り
逢った上は心行くまましんみりと語り合おうと待ち構えていたのですが、さていよいよ斯うして母と膝を突き合わせて見ると、ひたぶるに胸が迫るばかりで、思って居ることの十が一も言葉に出でず、ともすれば泣きたくなって仕方がないのでした。