후리가나로 읽는 일본 고전
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こざくらひめものがたり
小桜姫物語
浅野 和三郎
浅野 和三郎의 小桜姫物語(こざくらひめものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,097자 · 267화면
十三、母の臨終
岩屋の修行中に誰かの臨終に出会ったことがあるか、とのお訊ねでございますか。――それは何度も何度もあります。私の父も、母も、それから私の手元に召使っていた、忠実な一人の老僕なども、私が岩屋に居る時に前後して歿しまして、その都度私はこちらから、見舞に参ったのでございます。何れあなたとしては、幽界から観た臨終の光景を知りたいと仰ッしゃるのでございましょう。宜しうございます。では、標本のつもりで、私の母の歿った折の模様を、ありのままにお話し致しましょう。わざわざ査べるのが目的で、行った仕事ではないのですから、むろんいろいろ見落しはございましょう。その点は充分お含みを願って置きます。機会がありましたら、誰かの臨終の実況を査べに出掛て見ても宜しうございます。ここに申上げるのはホンの当時の私が観たまま感じたままのお話でございます。
それは私が歿ってから、最うよほど経った時……かれこれ二十年近くも過ぎた時でございましょうか、ある日私が例の通り御神前で修行して居りますと、突然母の危篤の報知が胸に感じて参ったのでございます。斯うした場合には必らず何等かの方法で報知がありますもので、それは死ぬる人の思念が伝わる場合もあれば、又神様から特に知らせて戴く場合もあります。