후리가나로 읽는 일본 고전
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ろうじゅうのめがね
小笠原壱岐守
佐々木 味津三
佐々木 味津三의 小笠原壱岐守(ろうじゅうのめがね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 57,249자 · 115화면
であろうぞ。――大無! 心気を澄ましたい。笙を持てっ」
――冬の深夜の星に対って、端然とし乍ら正座すると、対馬守は蕭々として、日頃嗜む笙を鳴らした。
三
その同じ夜更け――。
牛込柳町の奥まった一軒である。その一軒では、長いこともうすすり泣きの声がつづいてやまなかった。泣いているのは誰達でもない。秘めかくした恋を見咎められて、身縁りのこの家に、追放された当座の身を潜めているあの道弥とお登代の二人だった。――いとしみ愛する心が強ければ強いだけに、美しく若い二人にとってはその恋を叱られたことが、限りなくも悲しかったに違いないのである。
お登代が泣き濡れた睫毛に雫をためて、思い出したようにまた言った。
「それにしてもあんまりで厶ります……。殿様もあんまりで厶ります。……」
「ならぬ! 言うでない! なりませぬ!」
勃然として道弥がうなだれていた面をあげると、きびしく制して叱った。
「殿様をお恨みに思う筋は毫もない。お目を掠め奉った二人にこそ罪があるのじゃ。正直にこれこれとも少し早うお打ちあけ申し上げておいたら、屹度御許しもあったものを、今までお隠し申し上げておいたのが悪かったのじゃ。