일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しょうせつ えんちょう

小説 圓朝

正岡 容

正岡 容의 小説 圓朝(しょうせつ えんちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 163,270자 · 325화면

아오조라 문고

ひとつは恩人桂文楽へ何かにつけて心からなる尊敬を忘れず、報いていること。もうひとつは初代圓生の墓参を、いよいよ欠かさず、していることだった。

「ねえ白玉を買わせにやってくれ」

涼しく川の見える縁側へ腰を下ろして、きょうもたった今、初代のお墓詣りからかえってきたばかりの圓朝が、いった。表から上がらず、そのまま小庭のほうへ廻ってきてしまったのだった。薄曇りしている庭にきのうの朝売りにきたのを小糸が買った大輪の朝顔がひとつ、真っ白な花を咲かせていた。汐まじりのした水の匂いが、快く鼻を掠めてきていた。

「……」

微かに目で肯いて、スラリと麻の葉つなぎの浴衣を着た小糸は台所のほうへ立っていった。すぐ女中にいいつけてかえってきた小糸の後から、萬朝がそそくさと愛嬌のある汗の玉だらけの円顔を見せてきた。

もう萬朝ではない、亡父の名をくれてやって二代目橘屋圓太郎、いよいよ先代写しに高座可笑しく、先代写しに日常そそっかしくはなりまさってきていた。汗っかきの具合もまた同断だった。やがて明治御一新後十年、高座に乗合馬車の御者の真似して喇叭を吹き、今にラッパの圓太郎と諷わるるはじつにこの萬朝だったのであるが、それはまだまだ後のお話。