후리가나로 읽는 일본 고전
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
小酒井 不木의 少年科学探偵(こさかいふぼくしゅうはしがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 152,885자 · 308화면
またあるとき紙幣贋造団が検挙されました。しかしながらそのうちの誰が張本人で、どこで紙幣を贋造しているのか分かりませんでした。もとより彼らの誰もそれを白状する者なく、警察でも困ってしまって、ロカール氏に鑑定を依頼したのであります。
するとロカール氏は嫌疑者たちの耳の垢を取っていちいち検べてみました。その結果一人の男の耳垢の中から印刷インキの飛沫を発見したのであります。その男というのは、宿屋の主人でありまして、警察もまさかと思って家宅捜索をしなかったのでありますが、このロカール氏の発見によって直ちに踏みこんで検べてみると、果たして地下室に印刷機が発見されたのであります。
こういうように爪の垢や耳の垢の検査は時として確定的に証拠を与えるものであります。また前回にも述べましたように、爪の垢からその人の職業を知ることもできます。またその人がどこに住まっていたかをも知ることができます。
しかしながら犯罪探偵の際には、どの事件もこれらの例のように都合よく運ぶとは限りません。俊夫君はずいぶん意気ごんで、顕微鏡的検査にとりかかりましたが、およそ三時間ばかりすぎた後、出てきた時の顔には確かに失望の色が現れておりました。