후리가나로 읽는 일본 고전
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
小酒井 不木의 少年科学探偵(こさかいふぼくしゅうはしがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 152,885자 · 308화면
三
彼が玉振時計を、どんな具合に罪の発覚を防ぐために用いようとしたかということは、おいおい述べることにします。
彼は、多くの犯罪者が、ちょっとした手ぬかりによって、探偵のために、罪をあばかれることを知っておりましたから、犯行の現場に少しも手掛かりを残さぬように注意しなければならぬと考えました。自分の所有品を死骸のそばに遺失してきたり、あるいは先方の器物の上に指紋を残してきたりして、難なく逮捕される例が沢山ありますから、彼はそういう犯人の二の舞をしないよう工夫をこらしました。
三
龍太郎は、いよいよ四月二十五日の晩に凶行を演ずることに決めました。なぜ彼がこの日を選んだかということは、読んでいってくださるうちに分かります。彼はその夜七時半頃に、例のピストルを懐にしのばせ、ゴムの手袋をはめて、郊外目黒の佐久間氏宅の付近に来ました。上野の桜が散って、日比谷につつじの咲く頃でありますのに、夜の空気はかなりつめたく、彼の肌をなめました。
佐久間氏宅の付近には大きな森がありまして、隣とは甚だ遠く、いわば一軒家と言ってもよいくらいでしたから、人通りはほとんどなく、誰も彼の姿を認めるものはありませんでした。