후리가나로 읽는 일본 고전
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やまだちもんどう
山だち問答
山本 周五郎
山本 周五郎의 山だち問答(やまだちもんどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,163자 · 32화면
小雪はここでも世評が人を殺そうとしていると思い、どうか玄一郎だけはそんな世評に負けないで欲しい、小雪のように自分を失わないで呉れるように本当に心から祈ったと云った。だが悪評はなかなか歇まず、縁談はやぶれるし、家士、下郎までが反き去ったと聞いた。
「わたくし、息が詰るように思いました」と、小雪は苦しげに声をおとして云った、「……郡さまがどんな気持でいらっしゃるか、自分でその苦しみを味わったわたくしにはよくわかります、その苦しみを知っている小雪なら、いって郡さまの、心の支えになってさしあげることができる、そう考えましたとき、佐田権太夫さまがみえて、あなたとの問答を父に話すのを伺いました、武士の約束に相手の差別はない、たとえ山だちの強盗なりとも約束した以上その約束を守るのが武士の義理だ、……そう仰しゃったと伺って心がきまりました、このようにおりっぱな方を無責任な悪評で殺してしまってはならない、お側へあがって心の支えになってさしあげなければ、そして、わたくし父に願いました、侍女だと偽わったのは素性を隠すという父との約束ですけれど、そうしなければお側へあがることができなかったからでございます」