후리가나로 읽는 일본 고전
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やまのじんせい
山の人生
柳田 国男
柳田 国男의 山の人生(やまのじんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 116,022자 · 226화면
古来の日本の神社に従属した女性には、大神の指命を受けて神の御子を産み奉りし物語が多い。すなわち巫女は若宮の御母なるが故に、ことに霊ある者として崇敬せられたことは、すこぶるキリスト教などの童貞受胎の信仰に似通うたものがあった。婦人の神経生理にもしかような変調を呈する傾向があったとすれば、それは同時にまた種々の民族に一貫した宗教発生の一因子とも考えることを得る。しかしもちろん物のついでなどをもって、軽々に取扱うべき問題ではないから、今は単に一二の類例を挙げて置くに止めるが、その一つは三百余年前に、因幡国にあった話で、少し長たらしいが原文のままを抄出する。『雪窓夜話』の上巻に書いてある話である。
「寛永年中のこと也。安成久太夫といふ武士あり。備前因幡国換への時節にて、未だ居屋敷も定まらず、鹿野(今の気高郡鹿野町)の在に仮に住みけり。或夜山に入りけるに、月の光も薄く、木立も奥暗き岨陰より、何とも知らぬ者駆け出で、久太夫が連れたる犬を追掛け、遙かの谷に追落して、傍なる巌窟にかけ入りたり。久太夫不思議に思ひ、犬を呼返して其穴に追入れんとするに、犬怖れて入らざれば若党に命じてかの者を探り求めしむ。