후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
やまのじんせい
山の人生
柳田 国男
柳田 国男의 山の人生(やまのじんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 116,022자 · 226화면
家門を中心とした前代の信仰生活を、細かに比較研究したうえでなければ断定も下されぬが、恐らくはこれが神隠しに対する、一つ昔の我々の態度であって、かりにただ一人の愛娘などを失うた淋しさは忍びがたくとも、同時にこれによって家の貴さ、血の清さを証明しえたのみならず、さらにまた眷属郷党の信仰を、統一することができたものではないかと思う。
伊豆では今の田方郡田中村大字宗光寺の百姓惣兵衛が娘はつ十七歳、今から二百十余年前の宝永ごろに、突然家出をして行方不明であった。はつの母親が没して三十三回忌の日、還ってきて家の前に立っていた。近所の者が見つけて声をかけると、答えもせずして走りだしまたいずれかへ往ってしまった。その後も天城山に薪を樵り、又は宮木を曳きなどに入った者がおりおりこの女を見かけることがあった。いつも十七八の顔形で、身には木の葉などを綴り合わせた珍しい衣服を纏うていた。言葉をかけると答えもなく、ただちに遁げ去るを常としたと『槃遊余録』の第三編、寛政四年の紀行のうちに見えている。甲州では逸見筋浅尾村の孫左衛門を始めとし、金御岳に入って仙人となったという者少なからず、東河内領の三沢村にも、薬を常磐山に採って還らなかった医者がある。