후리가나로 읽는 일본 고전
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いけぶくろのみせ
山之口貘詩文集
山之口 貘
山之口 貘의 山之口貘詩文集(いけぶくろのみせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 44,477자 · 93화면
いまこちら側で、鉄屑を揚げているこれもクレンだ。これもあれも型は異っているがどちらもクレン。東電のが、オールヤード・クレン。こちらのはマグネット・クレン。直ぐ手前の小型の奴はモーター・クレン。三井の貯炭場にあるクレンは、あれは単に、ヤード・クレン。と言うのだった。
クレン一台の水揚げ能力は、一日平均七十トン位だと言う。日本鋼管の岸壁では、いま四台のクレンを運転しているところだが、一日三百トン位の鉄屑をダルマから引き揚げているわけだ。
このクレンと称する人夫がわりの利器に食い荒らされてしまったように、ここでは殆ど人夫らしい人夫の姿を見受けない。東岸壁の方で、僅かに八、九人の人夫達が、生き残った蟻のように、黒々とかたまった石炭の笊を運んでいる。
六さんの知合いだという二、三の労働服の男達が、水神丸にやって来ては、毎日午睡をしたり、お茶をのんだり、伝言などをとりかわしたりして、いつの間にかまたいなくなったりする。彼等はクレンの運転士だ。それにしても彼等の様子を以て、休憩時間を過すためのそれであると思うには、お茶や午睡の時間が長過ぎた。聞けば、しかし道理であった。