후리가나로 읽는 일본 고전
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いけぶくろのみせ
山之口貘詩文集
山之口 貘
山之口 貘의 山之口貘詩文集(いけぶくろのみせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 44,477자 · 93화면
×月×日 日
彼等の就業時間は、三時間交替だと言うのだった。クレン運転士の一ヵ月の報酬は百円内外と。
日本鋼管には、三千四、五百人の職工が働いているという。僕は、三度相手を変えて、その職工数を訊ねて見た。三度の答えが一様に三千四、五百人と言うのであった。がまた三人が三人共一様に、そのうちの半数が、在郷軍人だと付け加えていうのだった。その点、僕には一種の疑問符のように彼等の心理が変な風に見えるのだった。けれどもそれは結局、僕の長髪やルパシュカに対する反撥の反映であったらしく、案の定、みんなが、一度は必ず六さんに僕のことをきくそうだ。あの男は赤ではないか。と。
×月×日 日
次第に、六さんは主人らしく振舞って来た。東京へ用達しに行くんだとの名目だが、行先が時々喫茶店であったりすることは、例によって黙認。
ところが、蝶ネクタイを結び、出掛ける段になると、彼は定まって留守中の仕事を僕に言いつける習慣の味を覚えたらしい。キャベツの葉っぱを糠味噌に漬けて置くこと。室内の整頓をして置くこと。ランプのホヤを拭いて置くこと。船底のアカを汲み出して置くこと。どの仕事も詩人を恐わがらなくなったような顔付の仕事諸君である。