후리가나로 읽는 일본 고전
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あずさがわのじょうりゅう
山岳紀行文集 日本アルプス
小島 烏水
小島 烏水의 山岳紀行文集 日本アルプス(あずさがわのじょうりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,795자 · 274화면
外にも壊れかかった石祠がある、中には神体代りの小鉄板が、びて腐蝕しながらも、奉納白根大日如来寛政七年乙卯六月と読まれた、白峰赤石両山脈の頂で、山の荒神たちと離れられない関係があるらしい、鉄の槍身が、赤錆びになって仆れていた。
山頂の眺めは、こうしている間にも、絶えず変っている、仙丈岳の頂上は、雲に包まれてしまった、赤石山脈は間の岳だけを残して、千枚沢岳と悪沢岳とが、消え失せた、脚の下は天竜川だけが認められて、木曾山脈は、紺の法衣を着た坊主が行列しながら、帳の中へ一人ずつ包まれるように、見えなくなった、大樺谷の左には、大樺池が森林の底に小さく、穴のように見える、末の梢と頭の枝とが、緑に濃淡の調子をつけて、森然として沈黙している。
測量標の直ぐ下は、野宿に適当な広い平地があって、それから凄まじいほど、垂直の断崖を作している、その下が雪田で、雪解の水は大樺の谷、それから小樺の谷へと、落ちているらしいが、そこまでは解らない。
ともかく北岳というところは、北は駒ヶ岳、北西は仙丈岳、西は木曾山脈、南が間の岳、農鳥、北東が地蔵岳鳳凰山などと、高度我に下りながらも、ほぼ等しい大山岳圏に囲繞せられているから、北アルプスの高山で見るような、広々とした眺望は獲られない。