후리가나로 읽는 일본 고전
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あずさがわのじょうりゅう
山岳紀行文集 日本アルプス
小島 烏水
小島 烏水의 山岳紀行文集 日本アルプス(あずさがわのじょうりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,795자 · 274화면
四 富士浅間神社
浅間神社の後からならでは、出すまじき馬を、番頭が気を利かして、宿まで馬士にひかせて来てくれたが、私はやはり、参詣を済ませてから乗りたいため、馬を社後まで戻させ、手軽なリュックサックを提げて町を歩きだした。さすがに上吉田は、明藤開山、藤原角行(天文十年―正保三年)が開拓して、食行身禄(寛文十一年―享保十八年)が中興した登山口だけあって、旧御師町らしいと思わせる名が、筆太にしたためた二尺大の表札の上に読まれる、大文司、仙元房、大注連、小菊、中雁丸、元祖身禄宿坊、そういった名が、次ぎ次ぎに目をひく。宿坊の造りは一定していないが、往還から少し引ッ込んだ門構えに注連を張り、あるいは幔幕をめぐらせ、奥まった玄関に式台作りで、どうかすると、門前に古い年号を刻み入れた頂上三十三度石などが立っている。芭蕉翁に、一夜の宿をまいらせたくもある。
みやげ、印伝、水晶だの、百草だのを売ってる町家に交って、朴にして勁なる富士道者の木彫人形を並べてあるのが目についた。近寄って見たら、小杉未醒原作、農民美術と立札してあった。小流れを門前に控えたどこかの家の周りには、ひまわりの花が黄色い焔を吐いている。