일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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とうげにかんするに、さんのこうさつ

峠に関する二、三の考察

柳田 国男

柳田 国男의 峠に関する二、三の考察(とうげにかんするに、さんのこうさつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,027자 · 10화면

아오조라 문고

一 山の彼方

二 たわ・たを・たをり

一 山の彼方

ビョルンソンのアルネの歌は哀調であるけれども、我々日本人にはよくその情合がわからない。日本も諾威に劣らぬ山国で、一々の盆地に一々の村、国も郡も村も多くは山脈を以て境しているが、その山たるや大抵春は躑躅山桜の咲く山で、決してアルネの故郷の如く越え難き雪の高嶺ではない。山の彼方の平野と海とは、登れば常に見える。他郷ながら相応の親しみがある。中世の生活を最も鮮かに写している狂言記、あれを読んで見てもよくわかるが、山一つ彼方に伯母さんがあって酒を造っていたり、有徳人が住んで聟を捜していたりする。自分も子供の頃は「瓜や茄子の花ざかり」とか、「おまんかわいや布さらす」とかいう歌の趣をよく知っていた。その頃は小学校の新築の流行する時代であった。どの山へ登って見てもペンキ塗の偉大なる建築物が、必ず一つずつは見えた。そして振返って見ると自分の里も美しかったのである。

二 たわ・たを・たをり

境の山には必ず山路がある。その最初の山路は、石を切り草を払うだけの労力も掛けない、ただの足跡であったのであろうが、獣すら一筋の径をもつのである。ましてや人は山に住んでも寂寞を厭い、行く人に追付き、来る人に出逢おうと力めるから、自然に羊腸が統一するのである。