후리가나로 읽는 일본 고전
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とうげにかんするに、さんのこうさつ
峠に関する二、三の考察
柳田 国男
柳田 国男의 峠に関する二、三の考察(とうげにかんするに、さんのこうさつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,027자 · 10화면
五 峠の裏と表
ゆくゆくは鶯の巣から四十雀の巣に変形して行くのは必然である。近江は四境悉く山であるが、隣国へ越える峠路は先ず山城へ十八、伊賀へ八、伊勢へ九、美濃へ七に越前へ六、若狭への四を合せて五十二、この中四筋は昔からの官道で、今の汽車もほぼこれに併行して走っている。他の四十八の峠はとても鉄道と競争するほどの捷路ではないから、身が軽く日を急ぐ者は、山元の山民でも出て来て汽車に乗る。恐らくは後来樵夫と物ずきとの外は通らぬ路になり、峠の茶屋は茶屋跡とでもいう地名になってしまうことであろう。言うまでもないが峠の閉塞のために、山村地方の受くべき経済上の影響は非常に大である。山が深ければ農業一方の生活は営まれぬから、人をへらすか仕事を作るか、とにかく陣立を立直さねばならぬ。昔から山村に存外交易の産物が多かったのは、正に道路の恩恵であった。袋の底のようになってから、更に里の人と利を争うのはさぞ苦しいことであろう。
五 峠の裏と表
旅人は誰でも心づくべきことである。頂上に来て立ち止ると必ず今まで吹かなかった風が吹く。テムペラメントがからりと変る。単に日の色や陰陽の違うのみならず、山路の光景が丸で違っている。