후리가나로 읽는 일본 고전
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パリさい
巴里祭
岡本 かの子
岡本 かの子의 巴里祭(パリさい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,324자 · 60화면
新吉のようにもう夢のほか感情の歯の力を失ったものは彼のような男にすれ違っただけで自分の青白い寂寥が感じられた。
ジャネットはと見ると人混みに紛れ行く男の姿をいつまでも見送りながら群集に押されて新吉のそばまで来た。
――あたし今日、モンマルトル一のジゴロに声をかけられたのよ。」
そう言って彼女はやっぱり人に押されながら鏡を取り出して自分の風姿を調べた。
――あんたさえ居なかったら今日一日、あの人に遊ばせて貰えたかも知れなかったわよ。」
彼女の声には真実少し卑しい恨みがましい調子があった。すると彼女から遊離して居た新吉に急に反撥心が出て来た。彼は手荒くジャネットの露出しの腕を握って二三度揺ぶった。
――あたしと仲好くするんだ。またと他の男に振り向きでもすると承知しないよ。」
すると不思議にジャネットは素直になり手に風船玉を持ち乍ら新吉の腕に抱えられにっこり彼の顔を見上げて笑った。
其所へ一人で行き過ぎて、はぐれてしまったベッシェール夫人が戻って来た。
――あら、まだこんな所に居たの。仲好くするのもいゝが、あたしに内緒の相談だけは御免よ。」
新吉は夫人がひどく突然に自分の前に現れたのに眼を見張った。