후리가나로 읽는 일본 고전
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
高村 光雲의 幕末維新懐古談(ばくまついしんかいこだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,159자 · 9화면
こういうことが続いていたが、或る年、大分大仕掛けに、父は熊手を拵え出しました。
鳥の市でなくてならないあの熊手は誰でも知っている通りのもの。真ん中に俵が三俵。千両函、大福帳、蕪、隠れ蓑、隠れ笠、おかめの面などの宝尽くしが張子紙で出来て、それをいろいろな絵具で塗り附ける。枝珊瑚などは紅の方でも際立ったもの、その配色の工合で生かして綺麗に景色の好いものとなる。この方は夏の中から拵えますが、熊手になる方の竹は、市の間際にならないといけない。これは青い竹を使うので、枯れていては色が死んでおもしろくない。五寸、六寸、七寸、尺などという寸法は熊手の曲った竹一本の長さできまる。いずれも竹の先を曲げて物を掻き込む形となって縁起を取るのであるが、その曲げようにも、老人の語る処によると、やはり手心があって、糸などを使って曲げを吊っていたり、厚ぼったかったりするのは拙手なので、糸なしで薄くしまって出来たのが旨いのだなどなかなかこんなことでも老人は凝ってやったものです。
一本一本出来て数が積り、百本二百本というようになると、恐ろしく量張って場所ふさげなものです。しかしまた数が積って狭い室一杯に出来揃った所は賑やかで悪くもないものです。