후리가나로 읽는 일본 고전
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ようねんじだい
幼年時代・晩夏
堀 辰雄
堀 辰雄의 幼年時代・晩夏(ようねんじだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,965자 · 169화면
お嬢さんももう十七八におなりになっていましたが、テニスがお好きで、昔と変らずに同じ年頃のお友達を集めては、庭の一隅にあったテニスコオトで愉快そうに球を打ち合っていらっしゃるのが、往来からもダリヤやフランス菊なぞの咲き乱れた間に垣間見えました。それから少し歩いて行って、こんどは林の入口に、あの亡くなられた御主人のお好きだった例の水車が、もう半分朽ちかけたまま、それでもまだどうにかこうにか廻転しながら昔の俤をとどめているのを目に入れますと、私なんぞでもああお気の毒だと何んということもなしに思ったものでした。
「爺や夫婦は旦那様が亡くなってからも、もとどおりに奥様のために働いていました。あなた達のこんどお借りになった家は、もと、その爺や夫婦に冬住まわせるようにお建てになったもので、夏だけ人に借し、その間爺やたちは日向さんの方で寝起きしていたのです。その時分から爺やはまめにその家のまわりの空地に豆だの胡瓜だの葱だのの畑を作っていましたが、みんな御主人に召し上っていただくために丹誠したのだからといって、そこの家を借りた人にもつい鼻先にある畑のものには一切手を出させませんでした。