후리가나로 읽는 일본 고전
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かげおとこ
影男
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 影男(かげおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,133자 · 310화면
「佐川さん、あなたがただの小説家でないことは、お書きになるものからもじゅうぶん想像されますし、わたしたちは、いくらかあなたのことを調べてもあるのです。ですから、秘密はお互いさまというものです。こちらも安心してお話しできるわけですよ」
須原と名のる男は、この話しぶりでもわかるように、なかなか頭の鋭い男らしく見えた。細面の青ざめた顔をしている。小がらで力はなさそうだが、こういう男はおそろしく肝が太くて、かみそりのような切れ味を持っている場合が多い。年は三十五、六に見えた。
「わたしたちとおっしゃると?」
春泥もゆだんはしなかった。
「三人の仲間です。会社のようなものを作っているのです。そのうちひとりは女です。いずれお引き合わせしますよ」
「ここにおられるのですか」
「いや、ここはぼくひとりです。ここのマスターも別に知り合いじゃありません。ご心配には及びません」
「で、用件は?」
「われわれは、あなたの秘密も多少知っているのですから、こちらの秘密もある程度うちあけます。秘密はお互いに厳守するという約束でね」
「わかりました」
「実は、おり入ってお願いがあるのです。それについては、ぼくたちの会社の性質を説明しないとわかりませんが、これはぼくたちは妻にも恋人にもうちあけない、三人だけの絶対の秘密ですから、そのおつもりで。