후리가나로 읽는 일본 고전
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ふくいんさつじんじけん
復員殺人事件
坂口 安吾의 復員殺人事件(ふくいんさつじんじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,621자 · 195화면
「まア、まア、ねたまま。ねたまま。起きてはいけませんよ」
と、附添っていた院長が抑えた。
美津子はつぶらな目で巨勢博士を見つめて、
「先生。安彦兄さんは無事ですか」
巨勢博士も返答に窮した。うしろでモジモジしているのを、大矢捜査主任が、前の方へおしだして、
「巨勢君はお嬢さんとオナジミなんだから、キミが一同に代って話してくれたまえ。みんな正直に話していゝですよ」
「そうですか」
巨勢博士はすゝみでて、美津子の枕元によりそい、
「ボクはこんなことを申上げるのはイヤですがね、お嬢さんが心配していらした通りの事件が起りましたよ。しかし、早すぎましたねえ」
「いゝえ、早すぎやしませんわ。私たちの用心が足らなかったのです」
美津子は病床でいろいろと思いをはせ、すでに多くの場合を予期していたらしく、驚きの色を見せなかった。
「では、お砂糖だったのね。私がこんなになったのは?」
「えゝ」
巨勢博士はうなずいて、
「思い当りますか」
美津子はうなずいた。
「お嬢さんは、ココアを何バイおのみでしたか」
「食堂で一パイ。それから、二階へも一パイ持ってあがりました」
「それも飲みほしましたね」