후리가나로 읽는 일본 고전
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おもいちがいものがたり
思い違い物語
山本 周五郎
山本 周五郎의 思い違い物語(おもいちがいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 44,840자 · 88화면
「一連の醜団」なるものは、代々その局に当った人間がみなそうであった。正面から摘発して、現「醜団」に肚を据えられると、時効などという便法のない時代のことだから、遡及的にどこまで拡大してゆくかわからない。それでは困るので、これが対策には慎重な考慮がはらわれなければならなかった。
然らば両老職はいかなる策をたてたかというに、まず泰三を使者として、密書がましいものの遣り取りから始めたのである。実に年の老けた人間というものは狡猾だと思うが、その効果は意外に早く、意外なかたちで顕われたのである。
泰三は右衛門の手紙を持って満信へゆき、満信の返書を右衛門に持って帰った。
「奇態なことをするおいぼれ共だ、どういう魂胆でこんな人を小馬鹿にしたようなことをやるのかしら」
二日おき一日おき二日おきといったぐあいに、山治と満信を往復するので、泰三は気持が草臥れてきて、歩きながらよく独りで不平を云った。
「これじゃあまるで飛脚に雇われて来たようなもんだ、いまに道筋のやつらがすっかりおれのことを覚えちまって、ちょいとあたしのも頼みますなんか云いだしたらどうするつもりだろう」
「ははあ、また走り使いか」