후리가나로 읽는 일본 고전
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あしのうら
怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像(あしのうら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 109,233자 · 223화면
私は、森源の話が一段落ついたのを幸い、這う這うの態で、引上げて来た。
美少女ルミ
私が、再び森源の家を訪ねたことについては、前にいったように、ひどく退屈であったせいは勿論なのだが、然し、二三日して散歩の途中、森源の家のそばを通った時に窓越しにルミの姿を認めたからであることも否めないことだ。その時の彼女は、気のせいか、ただ茫然と部屋の中に突立ち、うつろな、視線のない眼をあげて、私を見ていた。いや私ではないかも知れない、だがそんなことは構わないではないか。
私は、森源が、少し離れた温室の中にいるのを知っていながら、わざとそっちを向かないで、真直ぐに家の方に行き、彼女に聞えるように、
「ご免下さい、ご免下さい――」
と呼んだ。そしてドアを押した。
同時に、おやっ、と気づいたのは、この前森源と一緒に来た時は、声もかけず、ドアを押しもしなかったのに、自然に開いた筈であったドアが、相当力強く押して見たのに今日はびくともしないのであった。
而も、充分聞えた筈なのに、ルミは、身動き一つしたような気配もない。私は聊かがっかりして、帰ろうか、と思った時だ。
いつの間にか、後に来ていた森源に、ぽんと肩を叩かれてしまったのだ。