후리가나로 읽는 일본 고전
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あしのうら
怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像(あしのうら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 109,233자 · 223화면
医局へ這入ると、副院長の畔柳博士が廊下の会話を聞いていたと見えて、にやにやと笑っていた。
『今晩は――、どうかしたんですか』
『いや、三十三号の患者が喀血たんでね、呼ばれて来たら、春生さんがあんたを待ってた訳さ』
『ほう、もういいんですか――』
『うん、落着いたようだ、――君もあんまり無理しない方がいいよ』
『そうじゃないんですよ、弱ったなあ、――僕のは重大事件でしてね、実は、又あのZ海岸で人殺しがあったんです』
『ほう、又――』
畔柳博士も、あの海岸開きの日の殺人を思い出したらしい。
『そうなんで、あれと同じ兇器で、同じように美しい少女なんです、殺られたのは――。そこへまた私が通り合せて発見者という訳で、今まで色々訊かれましてね。
――でも、その死顔は実に綺麗だったですねえ、美少女が海岸の雑草の中に折れ朽ちたように寝、胸には匕首がささっているんですが、光線の不足で適当にぼかされて、少しも酷らしくないんです。そして、そのつんと鼻の高い横顔を、蛍がぼーっ、ぼーっと蒼白い光りで照すんですが、それがまるで美しい絵を見ているような気がしましたよ』
『ほう、ばかに感心してるね、君のリーベのように綺麗だったかい』