일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あしのうら

怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像

蘭 郁二郎

蘭 郁二郎의 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像(あしのうら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 109,233자 · 223화면

아오조라 문고

吉見の眼は、その奇妙な言葉とともに今迄にない生々とした色を浮べて来た。

五

川島は、脚のせいかそれとも床のせいか、兎も角ガタガタと坐りの悪い椅子に腰をおろしながら、少々あっけにとられた形で吉見の言葉を聞いていた。

吉見はまるで話したくてたまらなかったところへ、思いがけない無二の聞き手を見つけ出した時のようにびっくりするような熱心さで話しつづけるのだ。

「どうです、今君が、その眼でシカと見たように、植物の祖先も又動物の祖先のように活溌に動き廻っている。なるほど高等な動物と、高等な植物とは一見して判るけれど、しかしそれを遡ぼって行くにつれて、その境界というものは、甚だあやしくなって行くんだ。松の木と、その上に登っている猿とは一つとして似てはいない、それはお互いに分れた道を頂上まで登りつめているからだ。けれど、それを逆に次第に元へ戻って辿って行けばやがていつか同じ一本の元の道になってしまう。松も猿も、ともに養分を摂り、それを体の中に循環し、そしてともに消化酵素を持ち、呼吸をする、その生活状態はまったく共通なのだ」

「……そうですね」

川島は、この吉見という男が、一体何を話し出そうとしているのか見当もつかなかった。