후리가나로 읽는 일본 고전
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ばしゃ
愛の挨拶・馬車・純粋小説論
横光 利一
横光 利一의 愛の挨拶・馬車・純粋小説論(ばしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 40,699자 · 78화면
、もう彼の周囲の湯水は硫黄の匂いを立てて波を上げるのが例であった。それはどんなに彼自身に関係のないことだと思おうとしても、自然の風物そのものが由良には陰鬱に見えて来てならぬのだ。あるとき由良はそれでは誰かに一度はっきりと、その眼に見える村は事実不幸な村であるのかどうかを訊き正そうと思って、そのとき丁度彼の傍で岩につかまったまま、ぶくぶく湯の中へ頭をつけたり出したりしていた天理教の信者に訊いてみた。すると、信者はあれは矢張夢殿村という不幸な村だと説明して、まだ今までお前は知らなかったのかというかのように、村の生活や外部との交渉などこまかく話し始めた。彼の話によると、不幸な夢殿村には商店もあれば旅館もあり、労働者もいれば音楽団もあるが、皆温泉を中心にして同病のものばかりから成っていて、結婚も彼らの間で行われる習慣だから、ぼろぼろに朽ちた枯葉の中から若芽の燃え出たように新鮮な子供達も飛び廻っているという。それに村と外部との交渉も軽症患者や全治者などがすることになっているから、すべてがうまくいっているのだとのことであった。
「それでは此の村とも始終誰か往き来はしてるんですね。