후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
あいよあい
愛よ、愛
岡本 かの子
岡本 かの子의 愛よ、愛(あいよあい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 46,138자 · 99화면
中背の撫で肩の上にラファエルのマリア像のような線の首筋をたて、首から続く浄らかな顎の線を細い唇が締めくくり、その唇が少し前へ突き出している。足の上る度に脂肪の足跡が見える中古の駒下駄でばたりばたり歩く。
かの女は断髪もウエーヴさえかけない至極簡単なものである。凡そ逸作とは違った体格である。何処にも延びている線は一つも無い。みんな短かくて括れている。日輪草の花のような尨大な眼。だが、気弱な頬が月のようにはにかんでいる。無器用な小供のように卒直に歩く――実は長い洋行後駒下駄をまだ克く穿き馴れて居ないのだ。朝の空気を吸う唇に紅は付けないと言い切って居るその唇は、四十前後の体を身持ちよく保って居る健康な女の唇の紅さだ。荒い銘仙絣の単衣を短かく着て帯の結びばかり少し日本の伝統に添っているけれど、あとは異人女が着物を着たようにぼやけた間の抜けた着かたをして居る。
――ね、あんたアミダ様、わたしカンノン様。
と、かの女は柔かく光る逸作の小さい眼を指差し、自分の丸い額を指で突いて一寸気取っては見たけれど、でも他人が見たら、およそ、おかしな一対の男と女が、毎朝、何処へ、何しに行くと思うだろうとも気がさすのだった。