후리가나로 읽는 일본 고전
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わがじんせいかん
我が人生観
坂口 安吾의 我が人生観(わがじんせいかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,326자 · 17화면
ただ友だちであるために、である。人情によって、そうである。そして、友だちのカタキを憎む。友だちのカタキであるために、である。世にカタキほど可愛いものはないという。友だちの秘中の心事は案外そうであったかも知れない。しかし、そこまで目をとどかせる必要はない。通人ぐらい、目のとどかぬものはない。人情によって、故障だらけだ。
「トマサンの一生」なる小説は、まことに、故障だらけである。一読、抱腹絶倒。だって、そうじゃないか。チンピラ女学生の、ネバア・ハップンまがいの密書を読んで心機顛倒、恋女房たるその姉さんを離婚するとは、トマサンも大人げない。オオ・ミステイクの山際君でも、もっと大人ですよ。ネバア・ハップンの女学生が芥川賞の女流作家になり、「警視総監の笑ひ」という手前勝手なチンピラ小説を発表したところ、それがトマさんを殺す兇器となったという。
オオ・ミステイク先生はジャックナイフで自動車へのりこみ三人の大の男に手をあげさせて二百万円強奪した。どうも敗戦後の大の男はシドロモドロで体をなしていない。ジャックナイフにサッと三人手をあげるとは水際立った敗走ぶりであるが、それにもまして、チンピラ小説に暗殺されたトマさんは、アプレゲールの最尖端、あまりに神韻ヒョウビョウとして、その影だにも捉えがたい。