후리가나로 읽는 일본 고전
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あるおんな
或る女
有島 武郎
有島 武郎의 或る女(あるおんな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,655자 · 406화면
さ、お夕飯にしましょうね」
葉子はやがて自分の妄念をかき払うようにこういって、女中を呼んだ。
貞世は寵児らしくすっかりはしゃぎきっていた。二人が古藤につれられて始めて田島の塾に行った時の様子から、田島先生が非常に二人をかわいがってくれる事から、部屋の事、食物の事、さすがに女の子らしく細かい事まで自分一人の興に乗じて談り続けた。愛子も言葉少なに要領を得た口をきいた。
「古藤さんが時々来てくださるの?」
と聞いてみると、貞世は不平らしく、
「いゝえ、ちっとも」
「ではお手紙は?」
「来てよ、ねえ愛ねえさま。二人の所に同じくらいずつ来ますわ」
と、愛子は控え目らしくほほえみながら上目越しに貞世を見て、
「貞ちゃんのほうに余計来るくせに」
となんでもない事で争ったりした。愛子は姉に向かって、
「塾に入れてくださると古藤さんが私たちに、もうこれ以上私のして上げる事はないと思うから、用がなければ来ません。その代わり用があったらいつでもそういっておよこしなさいとおっしゃったきりいらっしゃいませんのよ。そうしてこちらでも古藤さんにお願いするような用はなんにもないんですもの」