후리가나로 읽는 일본 고전
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しんどうま
振動魔
海野 十三
海野 十三의 振動魔(しんどうま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,354자 · 34화면
から、今日は行って借りてこようと思い、麻布本村町にある彼の柿丘邸に足を向けたのだった。
玄関をガラリと開けると、僕はいつも履物を見る習慣があった。並んでいる履物の種類によって、在宅中の顔触れも知れ、その上に履物の主の機嫌がよいか、それとも険悪かぐらいの判断がつくのであった。その日の玄関には、一足の履物も並んで居なかった。では、おん大始め夫人まで、まだ海辺から帰っていないのだなと思ったことだった。
それなら、ソッと上りこんで、茶の間で昼寝をしているかも知れない留守女中のお芳を吃驚させてやろうと思って、跫音を盗ませて入っていったのだった。ところが茶の間にはお芳の姿が見えなかったばかりか、勝手元までがピッシャリ締めてあり、座蒲団の位置もキチンと整頓していて、シャーロック・ホームズならずとも、お芳は相当長時間の予定で外出したらしいことがわかった。だが、それにしては、何という不用心なことだ。現に僕という泥棒がマンマと忍びいったではないか。
だが、このときだった。ボソボソいう声がどこからともなく聴えたように思った。耳のせいかしらと、疑いながら、じッと耳を澄ませていると、いやそれは空耳ではなかった。