후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 新宝島(しんたからじま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 99,590자 · 197화면
それにね、うまいことがあるんだよ。ボートが船尾につなぎっぱなしになっているんだ。オールもちゃんとついている。あいつたち、酒に酔っていて、面倒くさいものだから、ボートを船に上げなかったんだよ」
「エ、ほんとうかい。じゃ、行って見よう」
三人は階段を上って、甲板に出て、舵手に気づかれないように注意しながら、物の陰を伝って、船尾にたどりつきました。
暗い海をのぞいて見ますと、いかにも一艘のボートが、船尾につながれて、親舟の四五メートルうしろから、ガクンガクンと首を振るようにゆれながら、ついて来るのです。
風は静かで、波というほどの波もなく、空には砂をまいたような星の光、メナド港の方角を見れば、まだ港のともし火が、空の星とはちがった色で、チラチラと見えています。さいわい、船の速度がにぶい上に、天候といい、港からそれほど遠くないことといい、おまけにボートまでそろっているのですから、こんなよい折がまたとあろうとは思われません。
「綱渡をするんだね」
「ウン、でも、ぐっとたぐりよせれば、三メートルぐらいの長さだよ。わけないよ。ただ、決心さえすればいいんだ」
三人の中では一番豪胆な一郎君が、ほかの二人をはげますように言いました。