일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 190,406자 · 381화면

아오조라 문고

「お汝は」

「わしか、わしは暫時、門番を仰せつけられた。後で通る」

「然らば」

ごめんと通って――藤吉郎は門内の前栽に佇んだ。庭へ通う道と、入口へ向う道との、いずれへ通ったものか一思案という顔だった。

豪農道家清十郎の家は、藤吉郎の眼にもめずらしい旧家だった。吉野朝以前からの建物か、もっと古い時代の物か、想像もつかなかった。姉妹兄弟一族が、みな一囲いの中に生活していたという大家族制の頃の遺風さえ見えて、どっちを見ても長屋があり、棟があり、門の中に門があり通路があった。

「猿どの。此方じゃ」

庭の方の門から、またひとり田舎侍がさしまねく。見ると、池田勝三郎である。

そこをはいると、同じように――といっても服色は雑多だが、田舎武士づくりの家中が二十名もいた。藤吉郎も、かねていわれていたことなので、田舎者に見えることにおいては、人後に落ちない支度では来た。

「……おや」

中庭のほうの縁には、約十七、八名の山伏が、休息していた。それも、家中の屈強な武士たちの変装した群れであった。

中庭の彼方の小座敷には、信長が見えておるらしい。もとより微行であった。道家家でも、主人とほんの家族しか近づいてはいないらしい。