후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,659자 · 372화면
……後、縁あって、佐々どのの御家中へ、茶坊主の端となって住みこんでおりましたところ、はからずも、近頃の風聞、まことに、危ういこと哉と、蔭ながら、御旧恩を想い出すにつけ、何とかして、お目にかかりたいと願っておりました」
「ほ。危ういとは、何をさして?」
「このたびの、御縁組でございまする。佐々どのの御本心は、決して御両家の和をおもうておられるのでもなし、利家様の御次男を、自身の姫の聟君へ、心から望んでいるのでもありませぬ」
「待て待て。何を、たわごと申すか」
弥左衛門は、わざと、叱りつけて、こういった。
「ほかならぬ御両家の慶事にたいして、ひょッと、そのようなこと、人にでも聞かれたら、そちの後難はまぬがれぬぞ。こよい、此方の旅舎へ参って、気を落ちつけてから、物を申せ」
その夜。
小林弥左衛門は、正林の口から、佐々成政の表裏を、つぶさに聞いた。
この初夏、成政が、遠州井伊谷へ微行して、北国五ヵ国をもらう条件の下に、家康と秘密協約をむすんで帰ったことから、以後、前田家との縁談を、故意にすすめながら、裏面では戦備をいそぎ、夜々、軍議に他念ないことまでを――正林は、いちいち事実をあげて、弥左衛門に告げた。