일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,659자 · 372화면

아오조라 문고

かれの長男の助十郎さえ、まだ十四歳だし、妻の常女も、三十を一つか二つ出たばかりの美人だった。

常女は、かいがいしい身支度に、薙刀をかかえ、良人のそばへ来て云った。

「お城へ入れた領民の年よりや女子供は、わたくしの手で守ってやります。あなた様には、心おきなく、御城門の防ぎをおさしず下さいませ」

「お。そなたも、身支度して出たか」

助右衛門は、妻を見て、ニコと笑った。おそらくは、この一城の突然な危急に会って、奥の老女や侍女たちと共に泣きおののいているか、或いは、幼い子たちを抱いて、うろたえ騒いでいるのではないかと、杞憂のひとつにしていたところである。

「はい。幼子たちは、御老母さまと、女たちにあずけ、助十郎も、初めての合戦を、お城の守りでするがよいと、物の具、着込ませて、御人数の中へ出してやりました」

「よくぞ気づいた。では、ここをたのむぞ」

と、助右衛門は、また矢倉の上へ駈けあがった。

その夜は明け、さらに不安な朝が来た。矢倉から城下を一望すると、佐々勢は、包囲の環を、急速にちぢめて来ている。あらゆる道は、遮断され、焼けのこった町のかけらが、今朝もなお、彼方此方に、いぶっていた。