후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,659자 · 372화면
家臣の山田佐内は、奥方の声に、あわててその前にひざまずき、
「さぞ、お冷え遊ばしましょう。もう程なく、初鹿野どのも、お帰りでございましょうから……」
と、人々の焦躁を察して、なぐさめた。
「いえ、寒さなど、厭いはせぬが、余りにも、お客の伝右衛門どのは、長ばなしではないか。……もしや、殿との間に、口論でも起して、争うておいで遊ばすのではないか。…佐内、そっと、見て来て下さい」
「ご心配なされますな。万一、初鹿野どのが、どんなお気持に出るかも案じられ、客間の外に、若い武者どもを三、四名伏せて、いざといえば、初鹿野どのでも、生かしてはおかぬ覚悟でおりまする」
「日頃から、殿とも、お親しい伝右どの。お人も好いお方。むざとしたことの起らぬように、何とか、早う帰っていただく思案はないであろうか」
「いやいや、もう御一家の退去を、充分、覚っておられる初鹿野どの。めったに放しては、殿を初め、御一同の破滅です。背に腹は代えられませぬ」
「そこのところを、事をわけて、殿には、篤と、伝右衛門どのに、熟議しておいで遊ばすのではないか。何せい、心もとないことじゃ。佐内、御様子をおうかがいして来て賜も」