일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면

아오조라 문고

城の望楼を下りて、自分の居間にもどると、藤吉郎は、

「彦右衛門はおるか」

と、訊ね、部下の者が、いる由を答えると、

「ちと、相談がある。彦右衛門にすぐ来てくれまいか――といってくれ」

と、いいつけた。

蜂須賀彦右衛門正勝は、信長の命で、後見としてこの洲股にいることになったので、守将の藤吉郎の配下についたわけであるが、藤吉郎の家臣ではない。それに以前の旧縁もあるので、藤吉郎も粗略には扱わなかった。

「お呼びの由だが、何か御用かな」

彦右衛門は、すぐ見えた。

蜂須賀村にいた頃の小六正勝とちがって、彼は、礼儀正しかった。

藤吉郎の前へ出ても、以前の関係などにこだわるふうもなく、自分よりずっと若い藤吉郎を、守将と立てていた。

「もっと寄ってもらいたい」

「では、御免を」

「おまえ達は、退っておれ。おれが呼ぶまで――」

と、藤吉郎は側にいる侍を遠ざけて、

「……折り入って、相談だが」

「は、何事の?」

「その前にだ」

と、声を落し――

「美濃の内状は、この藤吉郎よりも、お手前のほうが通じておると思うが、今なお、美濃が大国の強固を保って、この洲股といえども、枕を高くしていられない底力は――一体どこにあるのだろうか」